相変わらずiPhoneが好調なアップルですが、それによってプロセッサー製造でも好調のようです。
iPhoneやiPadにしか使われていないにもかかわらず、2015年のアップルのプロセッサー製造のシェアはスマートフォン向けで2位、タブレット向けで2位となっているそうです。
圧倒的なシェアのなせる業ですね。
スマートフォン向けではQualcommに次いで2位
Apple Insiderによると、2015年のスマートフォン向けのアプリケーションプロセッサー(CPU)のシェアで、アップルはQualcommに次ぐ2位であったそうです:
メーカー | シェア |
Qualcomm | 42% |
Apple | 21% |
Mediatek | 19% |
その他 | 18% |
首位はSnapdragonシリーズで多くのAndroidスマートフォンで採用のあるQualcommです。42%と半分に近いシェアを持っています。
アップルはその次であり、21%となっています。驚くべきは、アップルの製造するアプリケーションプロセッサーはiPhoneにしか使われていないという点です。Snapdragonは非常に多くの種類のスマホに使われていることを考えると、とんでもないシェアといえます。
ミドルからローエンドのスマートフォンで使われているMediatek社のCPUは19%で3位となっています。
パソコン向けでは圧倒的なシェアのインテルは「その他」に分類されてしまっています。シェア自体は伸びており、前年に比べて66%増えています。が、シェアは1%と低いです。
参考:
64ビット対応のアプリケーションプロセッサーが半分以上に
今年の面白い傾向として、64ビット対応のCPUを搭載したアプリケーションプロセッサーが全体の半分以上を占めるようになったそうです。
そして、2015年にQualcommがようやくアップルを64ビット対応アプリケーションプロセッサーのシェアで抜いたそうです。
最初のスマートフォン向け64ビット対応アプリケーションプロセッサーはアップルのA7でした。このプロセッサーは2013年に発売されたiPhone 5sに搭載されており、Androidよりもかなり普及しています。
ようやくAndroidスマートフォンも64ビット対応が普及し、アップルを抜いたようです。
タブレット向けアプリケーションプロセッサーではアップルが首位
一方、2015年のタブレット向けのCPUではアップルが首位となっています:
メーカー | シェア |
Apple | 31% |
Qualcomm | 16% |
Intel | 14% |
その他 | 39% |
もちろん、原因はiPadです。シェアを落としたとはいえ、相変わらずiPadは強いです。
インテル製のCPUは主にWindowsタブレットによるものでしょうね。
ちなみに、タブレット向けアプリケーションプロセッサーの売り上げ自体は2015年に初めて減少に転じたそうです。原因は、iPhone 6s Plusのような大画面スマホに市場を食われたことと、スマホ大して長い製品サイクルとされています。
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