これまでウォークマンに始まり様々なノイズキャンセリングイヤホンを買ってきたのですが、最近のノイズキャンセリングイヤホンはさらにすごいとの話を聞きました。
興味を持ったのでいろいろ検討した挙句ソニーのWI-1000Xを購入しました。AndroidスマホとLDACやaptX HDでハイレゾ接続できるBluetoothイヤホンです。
最近出てきた「首掛け型」のBluetoothイヤホン
WI-1000Xの見た目の特徴は何といっても「首掛け型」であるところです。
Bluetoothイヤホンのネックは何といってもバッテリーとケーブルです。
Bluetooth接続の利点である音楽再生機器との接続がいらないという点を活かすには本体自体を小さくしたいところですが、その分バッテリーが小さくなります。しかし、バッテリーが小さくなると駆動時間が短くなるというジレンマがあります。
また、せっかく音楽プレーヤーとの接続が不要でも、左右のイヤホン同士の接続は必要です。最近はAppleのAirPodsのような左右独立型のイヤホンもあるのですが、こちらもバッテリーが小さかったり、左右のイヤホン同士の通信が不安定になったりします。
首掛け型はこれらを解決するもので、首掛けにすることでバッテリーやアンテナの容積を確保しつつ、首掛け部分からケーブルが出ることでケーブルの長さを最小にできます。
一方で、首掛け部分は曲げることはできても折りたたむことはできないので携帯性という面では劣ります。いわば、イヤーパッドのないオーバーヘッドのヘッドホンといったところでしょうか。
比較検討したイヤホン/ヘッドホンたち
この商品を買う前にいろいろなイヤホン/ヘッドホンと比較検討しました。
その中で有力な候補だったものを挙げたいと思います。どれもノイズキャンセリングのBluetoothイヤホンであることが前提です。
Sony WF-1000X, WH-1000XM2
私が購入したWI-1000Xと兄弟にあたるWF-1000XとWH-1000XM2です。
前者が左右独立型、後者がオーバーヘッド型のヘッドホンになります。
WF-1000Xはかなり有力な候補でした。しかしながら、いろいろなレビューを見ると左右の接続が切れやすいとの残念な情報が。。。また、対応コーデックもSBCとAACだけといまいちでバッテリーの持ちも悪いことから見送りに。
WH-1000XM2はノイズキャンセリング性能でいうとWI-1000Xよりも上とのことで興味はありました。実際、家電量販店で試すとWI-1000Xよりも静かでした。しかしながら、眼鏡ユーザーにオーバーヘッド型は相性が悪いのが難点です。また、持ち運びという意味ではオーバーヘッドはいまいちということで見送りに。
Bose QuietControl 30
ノイズキャンセリングといえば、のBoseです。最近はBoseも首掛け型のイヤホンを出しています。
こちらも家電量販店で視聴しましたが、ノイズキャンセリング性能はWI-1000Xよりも上であると感じました。また、特徴的なイヤホン部分の突起がフィットしてかけ心地も上々。
しかしながら、コーデックがSBCとAACにしか対応していないところがいまいちでした。また、有線での接続に対応しておらず、バッテリーが切れたら終わりというのもいまいち。。。
音質という意味でもソニーの方が好みだったため見送りに。
Orosound TILDE
ちょっと変わったところで興味があったのが、OrosoundのTILDEです。
首掛け型のイヤホンなのですが、なんとノイズキャンセリング用のマイクが8つも搭載されています。普通はイヤホン部分にしかマイクがないのですが、これは首掛け部分にもあります。
これにより、今までのノイズキャンセリングイヤホンが苦手としていた人の声を抑えることができ、従来の1/3になるとか(従来が何なのかわかりませんが)。
また、8つあるマイクを活かし、前方からきている音だけ通すようなモードもあるそうです。これにより、騒がしいところでも会話している相手とクリアに会話できるとか。
他にも防滴機能があったり、何やかんや面白そうな機器です。
しかしながら、これだけすごい機能をあげておきながら、レビューを見ると肝心のノイズキャンセリング機能がいまいちなのだとか。
元々クラウドファンディングから始まったイヤホンであり、家電量販店での視聴もできないことから、今回は見送りました。もし試せる機会があれば試してみたいイヤホンではあります。
そんなわけでWI-1000Xを購入
これらの機器と比較検討した結果、最終的にWI-1000Xを買いました。
色はシャンパンゴールドにしました。シャンパンゴールドというとなんかキラキラしたイメージがありますが、実物はまったくそんなことはありません。首掛け部分やイヤホン部分の金属部分は多少キラキラですが、他はやたらと地味な色です。色の名前の付け方が間違っているような。。。
ともかく、これなら黒よりも目立たないかと思い、シャンパンゴールドにしました。
LDACやaptX HD接続に対応 バッテリーの残量表示も
WI-1000Xは最近はやりのハイレゾ音楽再生に対応しています。Bluetoothでもハイレゾ再生に対応しており、コーデックとしてLDACやaptX HDに対応しています。
私が使っているHuawei Mate9(Android 8.0 Oreoにアップデート済み)で接続したのが上のスクリーンショットです。見事にLDACで接続されています。
Android 8.0は開発者オプションでコーデックを手動で変更できるのですが、SBC、aptX、aptX HDに変更できることを確認しました。
一方、対応していると書いてあるAACには変更できず。。。この辺りの話は下記の記事を参照ください:
もう一つ地味にうれしいのが、バッテリー残量がスマホ上で確認できるところです。上のスクリーンショットをよく見ると上部のBluetooth接続マークの横にバッテリー残量表示が出ています。
ディスプレイを持たないBluetoothイヤホンはバッテリー残量がそのイヤホンの電源を入れた時しかでなかったりしますが、これは便利です。
確かAndroid 8.1の機能だったような気がしたのですが、ソニーのアプリのおかげでしょうか?
(追記): iPhone XRにスマホを変えたので試したらAACで接続されました。
MDR-EX31BNに比べて音質もノイズキャンセリング性能も上
私がこれまで使っていたのはソニーのMDR-EX31BNです。
このイヤホンもaptXに対応していたり、そこそこノイズキャンセリングが効いていたのですが、WI-1000Xとは雲泥の差でした。
音質という点で、まず、WI-1000Xの方が解像度が圧倒的に高く情報量が多いです。楽器の細かい音までよく聞こえ、クラシック音楽も聴く気になれます。
また、ノイズキャンセリングは静かさが圧倒的に上です。サーっというノイズは聞こえるものの、逆にそれしか聞こえない状態になります。
MDR-EX31BNも値段の割にいいイヤホンですが、WI-1000Xは値段差だけのことはあります。
使い始めは満足
とりあえず使い始めの感想としては満足です。
これから使い込んでいって気づいた点があればあらためてレビューしたいと思います。
(追記): 3か月くらい使ったレビューを書きました。
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