アマゾンの2大使えるガジェットといえばFire TVとEchoですが、それらが1つになった機器が発売されました。Fire TV Cubeと呼ばれる機器です。
ツインファミコン的な2-in-1
このFire TV Cubeはその名の通りキューブ型をしたデバイスです。
デザイン的には黒の本体に青の飾りがあり、Echoシリーズと似たデザインになっています。
この中にFire TVで実現されていたテレビでのPrime Videoをはじめとする動画再生機能、Amazon Musicをはじめとする音楽再生機能、そしてEchoシリーズのスマートスピーカー機能が搭載されています。
まさに昔のツインファミコン的な合体技です。
ヘキサコア(6コア CPU)搭載のパワフルFire TV
従来のスティック型のFire TVに比べて大きな筐体になった分、性能も強化されています。
クアッドコア(4コア CPU)のFire TV 4Kに対してヘキサコア(6コア)に強化されているほか、内蔵ストレージも8GB → 16GBにアップしています。
動画再生機能も充実しており、
- 最大60fpsの4K UHまで対応
- Dolby Atmos、Dolby VisionやHDR、HDR 10+対応
となっています。
価格は14,980円、これは安いのか高いのか検証
価格は14,980円となっています。この価格設定が高いのか安いのか検証してみました。
このfire tv cubeに相当する機器としては、
- Fire TV Stick 4K: 6,980円
- Echo Dot: 5,980円
があります。
これらを合わせると12,960円となり、これだけだと別で買った方が安いことになります。
しかしながら、実はFire TV Cubeは同梱品が充実しています。具体的にはFire TV 4Kで別売りである有線LAN接続アダプタ: 1,780円が付属します。
これを足すと14,780円となり、ほぼFire TV Cubeと同じ価格になります。4kの動画を見ようとすると結構な帯域が必要になり安定性も重要なので有線LAN接続はあった方がいいでしょう。
これに加えてFire TV Cubeは赤外線送信機能がありテレビを制御できます。
これと一体型になって管理が楽になるメリットを合わせれば価格設定的にはとんとんか少し安い程度といえるのではないでしょうか。
オーディオ出力がないのが残念
Fire TV Cubeに搭載されている出力はHDMIのみです。
ということは、基本的にはオーディオ機器と直で繋げないということになります(AVアンプならつなげますが)。
せっかくAmazon Musicの再生もできるのであれば光デジタル出力くらいほしかったな、とも思います。音楽を聴くのに毎回テレビをつけるのも何なので。。。
世の中にはHDMI出力から音声信号を光デジタル信号として分離する機器もあるのでこういった機器を利用すればいいかもしれません:
スピーカー内蔵だが音質は期待できないか
このFire TV Cube、テレビにつなげて使う機器ですがスピーカーも内蔵されています。
スマートスピーカーとして使うときにいちいちテレビをつけないと応答が聞こえないのは不便なので内蔵したのでしょう。
しかしながら、Cubeのサイズは86.1 mm x 86.1 mm x 76.9 mmであり、Echo Dotの43mm x 99 mm x 99 mmに対してそれほど大きくなく、音質としては期待できないものと思われます。
まあ、音楽をがっつり聴くための機器ではないので十分とは思います。音楽を聴きたければAVアンプ等をつなげるべきでしょう。
これから買うならCube
まだFire TV StickもEchoも持っていないのであればCubeを買うのがいい気がします。
一体型になることで管理も楽になりますし、性能や機能も上なので。Fire TV Stickを持っている人も性能がかなり上がるので快適になりそうです。
一方、Fire TV Stick 4Kを持っている人は悩みどころかもしれません。動画再生機能としてはそれほど変わらないし、Fire TV Stick 4Kは性能もそれほど悪くないので。。。赤外線送信機能とEchoとの一体であることをどう評価するかと、新型ガジェットのわくわく感をどう考えるかでしょうか。
なんにせよ、Amazon機器の選択肢が増えてますます充実してきたといえます。
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