スマホやスマートスピーカー対応の家電リモコンは色々と登場しましたが、そのどれもが赤外線のみに対応したものでした。新しく登場したNature Remo 3はそれに加えてBluetoothによる操作にも対応しています。これがこれからの家電リモコンの標準になっていくのでしょうか?
第3世代となるNature Remo
Nature Remoシリーズは比較的昔からあるスマートリモコンです。
人感センサーなどセンサー類を多く搭載しているのが特徴でしたが、他製品が出てくるにつれちょっと価格の高さが目立っていました。
そんな中登場したのがNature Remo 3(Remo-1W3)です。
Bluetoothを搭載したのが新しい
特徴は何といってもBluetoothを搭載したところです。
これまでのスマートリモコンはWi-Fiと赤外線機能のみの搭載でした。スマホやタブレットとWi-Fiで通信し、それを赤外線に変えて家電送信する仕組みです。
これに第3世代のNature RemoはBluetoothを追加しました。その目的は2つです。
子機になることでセットアップの容易化
ディスプレイのないスマートリモコンをWi-Fiにつながるのは意外と面倒です。一度スマホをスマートリモコンに直接接続して、設定してやらないといけないのですが、うまくいかないこともよくあり。。。私も苦労しました。
それが、より簡単に接続できるBluetoothに対応したことで、スマホからBluetoothでNature RemoにつないでWi-Fiの設定ができます。
親機になることでBluetoothでの家電操作
そして、こちらがより面白い機能ですが、Bluetoothの親機になることで家電を操作できます。
赤外線リモコンの欠点は、受光部分が見える位置にスマートリモコンを設置しないと操作できないという点です。複数の部屋があれば部屋の数だけスマートリモコンを設置しなくてはいけません。
それが、Bluetoothであればある程度の範囲であれば見える位置になくても操作が可能です。コストをおさえつつ設置場所の選択肢を広げてくれます。
現在対応しているのは下記のmornin’ plusだけのようですが、これから拡充していくようです。
Bluetooth対応家電は増えるのか?
気になるのはBluetoothで操作できる家電ははたして増えるのか?という点です。
世の中はどちらかというとWi-Fi経由でスマホから操作できる家電が増えていて、Bluetooth対応というのは少ない気がします。
理由はおそらくBluetoothだと近くにないと操作できないけど、Wi-Fiであれば外出先からでも操作できるからでしょう。どちらか選ぶならWi-Fiの方ができることの範囲が広そうです。
一方、Bluetoothの利点はバッテリー消費量の少なさです。家電はすべてコンセントに接続できるわけではありません。カーテンを開閉するmorning’ plusもそうですが、バッテリー駆動しないといけないものはやはりBluetoothの方が有利です。
その意味で、Bluetooth対応の家電は、すべてではありませんが、対応の需要はあると思われます。
Nature Remo 3がハブになる?
そして、Nature Remo 3があれば、Bluetoothにしか対応しない家電を外出先から操作できるようになります。たとえば、帰りが遅くなった時にカーテンを閉めるという動作が手動でできるでしょう。
これはなかなか便利な機能であり、Nature Remo 3がWi-Fi非対応の機器のハブになることを意味します。
こういったところを狙った製品なのでしょうね。
本当は共通規格を作るべきところだが。。。
ただ、この手の規格って独自規格でやっていると最終的には行き詰る気がします。
どちらかというと、Bluetooth(Low Engergy)で家電を操作する共通規格を作って、さらにそれとWi-Fiをつなぐ共通規格を作って、そこに乗っかってくれた方が消費者としては便利に使えるかと。
とはいえ、最初はやはり独自企画から始まるものです。Nature Remo 3が成功すれば共通規格化の機運が上がるかもしれませんね。
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