先日発表されて大きな話題となっているApple Musicですが、料金にかなりの地域差があるそうです。インドやロシアでは激安料金での提供となるとか。
インドやロシアでの料金
MacRumorsによると、月額料金がインドでは120ルピー、ロシアでは169ルーブルでの提供となるそうです。
日本円に換算すると、インドでは約240円、ロシアでは約380円での提供となります。
アメリカでは$9.99ドル(約1200円)であることを考えるとかなりのディスカウント価格となります。
なぜこんなに安い?
インドではすでに定額音楽ストリーミングサービスがかなり普及しているそうです。
その中でもメジャーな存在であるSaavnが月に120ルピー、通信キャリアであるBharti Airtelが129ルピーという激安料金で音楽ストリーミングサービスをすでに提供しているそうです(料金は最新のものではないかもしれません)。
ロシアにも面白いプランがあり、日に何枚のアルバムを聴けるかで料金が決定されるサービスがZvooq(ズヴーク)から提供されているそうです。1日に3枚アルバムを聴けるプランが月額33ルーブル(約70円)、7枚聴けるプランが66ルーブル(約140円)だそうです。
これに対抗するにはたしかにApple Musicも同等の価格にする必要がありますね。
日本ではどうなる?
日本でのサービス提供時期や料金についてはまだ正式にアナウンスされていません。
しかしながら、Apple Musicの対抗となるAWA, LINE Music, レコチョクBestといったサービスが軒並み月額1000円前後であることを考えると、これに近い料金となるのではないでしょうか。
もっと安くなる可能性はないのだろうか?
音楽業界の将来を考えると、料金をそのまま下げるのはよくない
全部入りのサービスが低価格になっていく可能性は低いのではないかと思います。音楽アーティストの方々の収入が減れば、音楽業界が衰退し良い音楽が聴けなくなっていく可能性もあります。
ニーズに合わせた様々なプランが出てくる
むしろこれからは多彩なプランでサービスを提供していくことになるのではないかと思います。
たとえば、Apple Musicは家族でシェアできるプランを提供しますし、LINE Musicは月に聴ける時間が限られているプランを提供します。
いずれも、通常のプランよりも安いものの、制限がある(Apple Musicは6人まで、LINE Musicは時間が限られている)プランです。
音楽の聴き方、音楽との接し方は人それぞれですので、それぞれに適したプランを提供することで料金の低下と、それによってより多くのユーザーを獲得できるのではないかと思います。
ハイレゾの定額プランとかほしいなぁ
期待したいのはハイレゾの定額音楽ストリーミングプランです。
世の中ではハイレゾハイレゾと言葉ばかりが盛り上がっていますが、それほど世の中に普及しているとは言えません。ハイレゾ対応機器は一般的になっていますが、ハイレゾ音源を自分から購入している人がどれくらいいるか。
一方で、音楽が大好きな人はハイレゾで音楽を聴きたいという意思を持っていると思います。そういう人たち向けにちょっと高いけどハイレゾも聴けるプランを提供するというのはありではないかと思います。
Apple Musicが定額音楽ストリーミング業界を刺激しているのは確か
Apple Musicの登場でにわかに盛り上がっている定額音楽ストリーミングサービスですが、かなり業界全体が刺激を受けて活動が活発になっている印象を受けます。
日本でも一般的になることで、より音楽を楽しむ幅を増やすことにつながるといいですね。
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