ZenFone 3 世代で次々と製品を発表しているASUSがさらに製品を追加してきました。
今回の発表では ZenFone AR と呼ばれる AR/VR 対応端末と、疑似光学ズームレンズを備えた ZenFone 3 Zoom を発表しています。
どちらもかなりとんがった仕様のスマホとなっています。
Project Tangoに対応し超ハイエンド仕様のZenFone AR
ZenFone ARはProject Tangoと呼ばれるAR(拡張現実)技術に対応した端末です。
Project Tangoとは?
Project Tangoがどのようなものかについてはこちらで紹介されていますが、ポケモンGoのように、カメラの画像に仮想的な物体等を投影することができます。開発者はそれを利用したアプリやゲームを開発できるようです。
さらに、最近話題のVRにも対応してるそうです。
ZenFone ARの仕様
ARもVRも非常に高い計算能力を要求しますので、必然的にZenFone ARの仕様はかなりのハイエンドとなっています。
CPU | Snapdragon 821(4コア@2.4GHz) |
RAM | 8GB |
ディスプレイ | 5.7インチ@2560 x 1440ピクセル(AMOLED) |
カメラ | 2,300万画素 + 2カメラ(動きと奥行き検出用) |
まず、RAMにパソコン並みの8GBもの容量を搭載しているところがすごいです。おそらく、ARを実現するのには膨大な計算量が必要となり、そのために必要となるのでしょう。
Snapdragon 821は現在発売されているSnapdragonシリーズの中ではハイエンドです。ZenFone 3 Deluxeのハイエンドモデルにも搭載されていますが、こちらはRAMが6GBとなっています。
また、カメラが3つもあるところも特徴です。AR技術のためにはカメラに写っている2次元情報のほかに、時間軸方向の情報や、奥行きの情報が必要となります。これらの情報を取得するには1つのカメラだけでは不十分のため、3つものカメラを搭載したのでしょう。
すでに発表されているLenovoのProject Tango対応端末 PHAB2 Pro もやはり3つのカメラを搭載しています。こちらはSnapdragon 652(8コア@1.8GHz)+4GBのRAMとなっていますので、ARの精度や品質は端末の仕様に応じて可変なのかもしれません。
価格は不明ですが、これよりもスペックの劣るZenFone 3 Deluxeのハイエンド版(ZS570KL)が89,800円なので、これ以上の高価格端末になるのではないでしょうか?
光学ズームレンズを搭載した第2世代スマホ ZenFone 3 Zoom
一方、ZenFone 3 Zoom はカメラ機能に特化した端末となっています。
前世代のZenFone Zoomに引き続き、2.3倍の光学ズームレンズ搭載のメインカメラを備えているのが一番の特徴です。
(追記)光学ズームレンズではなく、2つのカメラを使った疑似光学ズームのようです。
CPU | Snapdragon 625(8コア@2.0GHz) |
RAM/ROM | ? |
ディスプレイ | 5.5インチ@HD解像度(AMOLED) |
カメラ | |
バッテリー | 5,000 mAh |
サイズ | ?? x ?? x 7.9mm |
f値が1.7という明るいレンズを使用し、かつ画素数を1,200万画素に抑えていますので、暗いところでもノイズの少ない画像を撮影できそうです。
また、バッテリーが5,000 mAh と普通のスマホの倍ほどの容量を持っているところもうれしいところです。
さらに、これだけのカメラとバッテリーを備えながら、厚さを7.9mmに抑えているところも素晴らしいです。前世代のZenFone Zoomは12㎜ほどもありましたので、劇的な変化です。ただ、この”7.9mm”は最も厚い部分なのか最も薄い部分なのかについては不明です。おそらく、一番薄いところ…かな?
(追記)やはり、光学ズームレンズではなく、2つのカメラを使った疑似光学ズームレンズにすることで薄くなったようですね。
より詳細なスペックや発売日は後日発表
残念ながらより詳細なスペックや発売日は後日発表予定のようです。
ZenFone 3 Zoom については2月に詳細が公表され、ZenFone ARについては2017年の第2四半期に発売という以上の情報はありません。
しかしながら、どちらも今では数少ないガジェット好きにはたまらないとんがったスマホとなっています。特に、Project Tangoがスマホの新たな魅力を切り開いていけるかについては大いに興味があり、注目の必要がありそうです。
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