Echoシリーズの最上位機種の登場です。Echo Studioと名付けられたこのスピーカー、5スピーカーを内蔵する本格仕様です。さらにDolby Atmosや3Dミュージックにも対応と言う面白い機能を持っています。
他にもいろいろな新製品を発表しています:
Amazon Music HD対応の高音質スピーカー
このEcho Studioには5つのスピーカーが内蔵されています。

スピーカー種 | 役割 | 大きさ |
フロントスピーカー | ツイーター | 1インチ(2.54 cm) |
レフトスピーカー | ミドルレンジ | 2インチ(5.08 cm) |
ライトスピーカー | ミドルレンジ | 2インチ(5.08 cm) |
上方スピーカー | ミドルレンジ | 2インチ(5.08 cm) |
下方スピーカー | ウーファー | 5.25インチ(13.3 cm) |
アンプは合計330W出力で24ビットのDACを内蔵し、100kHzまでの再生に対応しているとか。
これらのスピーカーを活かし、Echoシリーズとして初めてハイレゾのAmazon Music HDに対応しているそうです。
私もAmazon Music HDを使っていますが、意外と多くの曲がすでにハイレゾやCD音質のロスレス再生に対応しています。
今までのEchoは対応していなかったのか?というのもびっくりですが、スペックや目的を考えればそういうものなのでしょう。
大きさも堂々の206 x 175 x 175 mm、重さも3.5kgとかなりの物量であることがわかります。
Dolby AtmosやSonyの360 Reality Sound, 3Dミュージックに対応
5つもあるスピーカーを活かしてDolby AtmosやSonyの360 Reality Sound、それにAmazon独自の3Dミュージックに対応しているそうです。
Dolby Atmosというと映画に使われる音楽フォーマットで、上の方からの音が録音されているのが特徴です。たとえば上空にヘリコプターが飛んでいるような場面では、まさに自分の上でプロペラの音が聞こえます。
Echo Studioには上方向きのスピーカーが搭載されていますので、これを使って実現するのでしょう。
スペックにも、
Dolby Atmos処理
ステレオ音源の変換。Dolby AtmosやMPEG-H(Sony 360 Realty Audioを含む)などのネイティブ3Dコンテンツの再生。
と明記されています。
ちなみに、Fire Stickとはワイヤレス接続することができ、ケーブルをつなぐ必要はないそうです。
また、部屋の音響特性を自動的に解析する機能を持っているそうなので、後方のスピーカーを仮想的に実現するのかもしれません。サウンドバーと同じような仕組みですね。10秒以内に解析と出力の最適化を行い、かつ継続的に解析を続けてくれるそうです。
本体の上部に7つのマイクが内蔵されており、これでスマートスピーカーのコマンドを聴いたり、音場解析を行うそうです。
3Dミュージックは新たに始まるAmazon Musicのサービスの1つだそうです。まだ詳細は不明ですが、おそらくライブ録音などでは前方にアーティスト、後方に観客の声が聞こえるような音楽が提供されるのではないでしょうか。Sonyが最近発表した360 Reality Soundにも対応しているそうなのでこれをそのまま使うのかもしれません。
2つ用意することでさらにステレオセパレーションが向上
Echo Studioは1台だけでも5つのスピーカーを使ってステレオ再生ができますが、2台使って連携させることでさらにステレオセパレーションが向上するそうです。
1体型のスピーカーはどうしても左右の広がりがいまいちになりがちなので、スペースが許すなら2台置きもありかもしれません。
Echo Subは必要なし?
ここまで映画にも使えることをアピールしているなら本格的なサブウーファーが欲しいところです。が、残念ながらEchoシリーズにはEcho Subというお安めのサブウーファーしかありません。
ただし、Echo Studioに搭載されているウーファースピーカーが5.25インチ、Echo Subのサブウーファーが6インチなので実はEcho Subは追加する必要がないのかもしれません。
3Dミュージックが面白そう、映画への応用もできてお得感がある
Echo Studioで気になるのは何といっても3Dミュージックです。3Dマスタリングがどういうものなのか気になりますし、それがEcho Studioとあわさってどんな音楽体験になるのか気になります。
また、Dolby Atmos対応なので、Prime Videoなどの映画も本格的に音を楽しむことができそうです。
それでいて価格は破格の24,980円。これはかなりのバーゲンプライスではないでしょうか。
発売は2019年12月ですが、本気で予約しようか迷っています。
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