Raspberry pi を音楽再生機器にしてから徐々にDIY的なオーディオ機器が増えています。
今回はアンプを中華なデジタルアンプに変えてみます。
しかも、夢のバイアンプ駆動を実現です。
安くて音が良いFX202J
前回のブログでも書いたとおり、デジタルアンプはFX202Jを買いました。
なかなか試聴ができるものではないので、ネット上の評判と、販売サイトの力の入れ方で選びました。
いわゆるオーディオ機器から比べるとおそろしく値段が安いです。7,000円ほどで買えてしまいます。
もちろん、安いなりに入力はアナログのRCA1系統しかないし、トーンコントロールなんて気の利いたものはありません。
しかしながら、それらは音質を下げる要因にもなるものですので、ある意味潔い仕様です。
バイアンプ駆動をしてみたいので2台購入
私が使っているB&WのCM1 S2にはツイーターとミッドレンジそれぞれに別のスピーカー端子がついており、バイワイヤ接続やバイアンプ駆動に対応しています。しかしながら、バイワイヤは効果の真偽が疑問視されていますし、バイアンプはコストが高いです。
デジタルアンプなら1台1万円もしないので、比較的気軽にバイアンプ駆動ができてしまいます。
そんなわけでFX-AUDIO FX202Jを2台購入です。
(追記): 今は後継のFX98Eになっているようです。
小さい!軽い!
開けた印象はとにかく小さくて軽いということです。妻にアンプが2台宅配便で届くといっておいたら、どんなに重いものが届くのだろうと警戒されたようですが、逆に偉く軽くて小さいものが届いてびっくりしたとか。
2台重ねてもこんなに小さいです。
オーディオ機器の中で重くてでかいのは電源部分といわれていますので、そこをACアダプタでまかなっているという意味ではこんなものなのかもしれませんが。。。
1台でもいい音、2台使いのバイアンプならさらにいい音!
そんなわけで試聴レビューです。
AlloのKali + Piano 2.1からマランツのHD-AMP1のアナログ入力とFX202Jのアナログ入力につなげた時の音質を比べます。
まずはFX202Jを1台使った場合です。HD-AMP1と比べて音の方向性は違うものの、決して劣っている音には感じませんでした。HD-AMP1のほうが中音域のつやというかふくよかさがあるのに対し、FX202Jは全体的にすっきりと見通しがいい音のような。
さらに2台使いのバイアンプ駆動を試します。Piano 2.1には2系統のアナログ出力がありますが、現状は片方はサブウーハー出力となっているので、メインの出力に二股のRCAケーブルをつなげます。デュアルモノ構成が使えるようになったらそれぞれの出力をつなげればいいですし、自分でカスタマイズしてデジタルクロスオーバーを実現してもいいかもしれません。
これで2×2=4系統の出力が得られますので、1台のFX202Jには2つのLチャンネルを、もう1代には2つのRチャンネルをつなげます。それぞれのFX202Jに左チャンネルと右チャンネルをつなげるべきか迷いましたが、アンプの設置性や、片方のFX202Jだけに負荷がかかる低域を担当させるのも何かと思い、この構成にしています。
バイアンプ駆動にした効果はかなりありました。なんとなくもやもやしていたCM1 S2の音が、すごくすっきりし、解像度も定位もよくなりました。個人的にはHD-AMP1よりもFX202Jを2台使ったバイアンプ駆動のほうが音質がいい気がします。
遊びがいのあるデジタルアンプ、こういう楽しみ方もあり
いわゆる中華アンプであるところのFX202Jはうわさにたがわず高音質でした。さらに、安いことを活かしてまともなオーディオ(?)ではなかなかできないバイアンプ接続なんていうことを試すことができました。
上級者の中にはデジタルアンプの中の部品を自分でカスタマイズしている人もいるとか。
敷居が高い昔からのオーディオではできないことを気軽に試せるのもデジタルアンプのいいところかもしれません。
同じ土俵で優劣を争っても結論はでないでしょうから、昔ながらのオーディオとは違った楽しみ方をすることがいいのかもしれません。
(追記): 調子に乗って真空管アンプ TUBE-01J も買ってみました。
コメント
はじめまして!中華アンプのバイアンプを試してみたいと思い、こちらのページを拝見しました。
一つ質問させてください。
それぞれのアンプのボリュームを合わせないといけないと思うのですが、どのように調整されたのか、差し支えなければ教えていただければありがたいです。
こんにちは。コメントありがとうございます。
ご指摘の通りそこは悩みどころだったのですが、3つの方法を試しました。
1. ボリュームを変えるときは2つのアンプのボリュームを同じくらいにする
–> そこまで敏感な耳を持っていないので(笑)、ボリュームノブの角度をほぼ同じにすれば意外と大丈夫でした。
2. 再生機器側のボリュームで調整する
–> そうはいってもいちいち2つのボリュームを動かすのは面倒なので、アンプのボリュームはあらかじめ同じ角度にしておき、再生機器側のボリュームで調整する方が楽でした。
3. 真空管ラインアンプをかませてそちらで音量調整する
–> 以下の記事で書いたのですが、FX-AUDIOの真空管ラインアンプを買いました。これをアンプの前に入れることで、真空管ラインアンプのボリュームで音量調整できるようになりました。
https://gadgetsmartphone.net/%e7%9c%9f%e7%a9%ba%e7%ae%a1%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%83%97-fx-audio-tube-01j-%e3%82%92-fx202j-%e3%81%ab%e8%bf%bd%e5%8a%a0%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%bf%e3%81%9f/
参考にしていただけると嬉しいです
返信ありがとうございます!
真空管アンプのボリュームをマスタにして調整するということですね。
参考になりました!ありがとうございます!
はい、その通りです。
お役に立てたようで何よりでした。
当方も既にフロントをバイアンプで聞いており、バイアンプの効果を実感しております。サラウンドスピーカーもバイアンプ接続したいのですが、現状ではパワーアンプのチャンネル数不足で、中華パワーアンプ購入を計画しております。
お使いの中華パワーアンプは、熱くならないのでしょうか?
当方もできれば、重ねおきしたくお教え下さい。
60のじじい 様
コメントありがとうございます。
はい、感覚的なもので申し訳ないですが、あまり熱くなりません。
やはりD級アンプなので効率がいいためなのでしょう。
重ねおきも問題ないのではないでしょうか。あまりに狭いところに押し込めるのはだめかもしれませんが。。。