iPhone XRを使い始めて一週間弱になりました。
久しぶりのiOSなので最初は戸惑うかと思いましたが意外なほどすんなり移行できています。
そんな中で気づいた、Huawei Mate9とiPhone XRの違いや、iOSとAndroidについて良い/悪いの観点からレビューしたいと思います。
Mate9(Android)からiPhone XR(iOS)に変えてよかった点
スタンバイ時の電池の持ちはiPhone XRの方が上
まず気づいたのは電池の持ちです。
Huawei Mate9も電池の持ちが悪いスマホではありません。4,000mAhという比較的大容量のバッテリーを搭載していたり、16nmの半導体プロセスルールで作られたKirin 960がCPUだったり、使っていてもよく持つなぁというのが感想でした。
しかしながら、iPhone XRはその上を行きます。
バッテリー容量は非公開ですが2,942mAhであるといわれており、Mate9の3/4以下です。それでも、スタンバイ時の電池の持ちはMate9よりも上であると感じます。最新の7nmn半導体プロセスルールで作られたA12 Bionicのおかげでしょうか?
さらに、Mate9の場合は積極的にアプリのバックグラウンド動作を止めることによって長時間駆動を実現しており、LINEや通知が遅れることもよくあるのですが、iPhone XRはそれがないのにこの電池の持ちなのが素晴らしいです。
使っているときのバッテリー消費もMate9よりもいいかな?とは思いますが、スタンバイ時ほどの差はない気がします。
レスポンスはMate9もサクサクだけどその上を行くiPhone XR
動作の軽快さはHuawei Mate9でも十分だと思っていました。
しかしながら、iPhone XRはその上をいくサクサクさです。
たとえば、私はauのブックパスという本の読み放題サービスを使っていますが、このサイトは今どきこんなに重いのか?というほど重いです。Mate9でも結構ストレスがありました。
このサイトがiPhone XRではかなりサクサク使えます。OSはChromeを使っています。
他にも、細かいところでレスポンスが速いので全体的に使っていて気持ちいです。
LINEやメールの通知が遅れずに届くiPhone XR、積極的にバックグラウンド動作を止めるMate9
バッテリーのところでも書きましたが、Mate9はLINEやメールの通知が遅れることがよくありました。
これはMate9が搭載されているAndroid+EMUIが積極的にアプリのバックグラウンド動作を止めるようにしているのが原因です。
これをやめようとするとアプリごとの細かい設定が必要ですが、それをやっても駄目だったりすることもあり、ストレスがたまりました。
一方、iPhone XRはそんなことをしていないので普通にLINEやメールが届きます。
何も考えずに普通に使えるというのは当たり前のことではありますが、これが実現できているのは素晴らしいです。
ホームボタン無しのiOSの操作はすぐになれる
iPhone XRはiPhone Xから始まったホームボタン無しのジェスチャー操作は意外なほどすんなり受け入れられました。
私は以前はiPhone 4を使用しており、そこから6年くらいAndroidを使っている根っからのホームボタン派(ソフトキー含む)です。
それが、iPhone XRを手に取ってからものの1時間ほどで違和感なく使えるようになりました。よく考えられた操作体系ということでしょうね。
逆に、久しぶりにAndroidを使ったときに、ホーム画面に戻るのに画面下から上にスワイプしてしまいました(笑)。
アニメーションはiOSの方が派手でわかりやすい
iOSを使って感じたのはとにかくアニメーションが派手である点です。アプリを立ち上げたり、切り替えたり、何か動作をするたびにアニメーションが発生します。
しかもそれが面倒に感じない程度でありながらわかりやすい点が良いです。
アニメーションが電池の持ちや動作の軽快さに影響している感じもないので不満はないです。
文字が小さくなったけど読みやすい
Mate9の時よりも文字のサイズが小さくなりました。これは設定で変えられるでしょうからあくまでデフォルトでの話です。
しかしながら、iPhone XRの方が読みづらいということはなく、むしろフォントがきれいで読みやすいように感じます。
Bluetoothのコーデックは大きな音質劣化は感じない
AndroidからiOSに変えるとBluetoothコーデックの選択肢が減ります。
Android 8.0 OreoではSBCだけでなく、AAC, apt-x, apt-x HD, LDACといったコーデックが使えました:
一方、iOSではSBCかAACしか選択肢がありません。スペックの面からはAACはapt-x, apt-x HD, LDACよりも音質が低いので少し心配していました。
しかしながら、これは杞憂でそれほど違いを感じませんでした。私が使う状況が外出中ということもありますが、明らかな差を感じることはありません。
むしろ、要求する帯域が小さい分、iPhone XRのBluetooth再生の方が音楽再生が途切れる場面が少ない気がします。
繊細な振動から強い振動まで、バイブレーションがわかりやすい
細かいところですがバイブレーションによる操作のフィードバックが分かりやすいです。
たとえば、日付を選ぶときには回転する日付選択を回すのですが、それが1つ動くたびに「チキチキ」といった感じのフィードバックが得られます。
また、立ち上がっているアプリ一覧を出すときなど、繊細なバイブレーションがタイミングを教えてくれて好印象です。
Androidは雑なバイブレーションしかなかった気がします。
かといってバイブレーションが弱いということはなく、Mate9だとポケットに入れていると気づかなかったバイブレーションがiPhone XRは気づきます。
Mate9(Android)からiPhone XR(iOS)に変えて悪かった点
Face IDは色々面倒なことが
iPhone Xから搭載された顔認証機構であるFace IDはそれほど魅力を感じません。
まず、顔認証してもスワイプしないとホーム画面が表示されないところが面倒です。認証されたんだからホーム画面を表示してくれてもいいじゃないか、と思うのですが、まずは認証画面に表示されている通知を確認するというのがポリシーなのでしょうか。
また、Mate9の場合は指紋認証ボタンに指を置くと画面が自動的についてくれましたが、iPhone XRはそれがありません。端末を持ち上げて顔を向けると画面が付くのですが、最初からスタンドに立てた状態から持ち上げても画面が付きません。画面を触ればつくのですがMate9に比べれば面倒です。
Face IDに認証される距離感や角度感もよくわかりません。Face IDに顔が映らないと認証されないので、ある一定の距離かつ角度の範囲でないと認証されません。失敗したことはないのですが、慣れが必要な気がします。また、机の上に置いた状態から認証しようと思うと顔をその正面に持っていく必要があります。
もちろんFace IDが絶対に悪いわけではないですが、指紋認証も残してくれてよかったんじゃないか?と思います。
iPhoneのデザインポリシーで背面に指紋認証機構を置くとかは許されないのかもしれませんが、最近はやりのディスプレイ内蔵指紋認証であれば。。。
アプリはそれほど差がないけどウィジェットや通知は不便
AndroidからiOSに移るにあたっての不安の1つは今まで使っていたアプリがそのまま使えるか、という点でした。
これは杞憂で、ほとんどのアプリがiOSにも存在していました。一部存在しないものもありましたが、代替アプリは存在しており、特に問題はありません。
一方、アプリの機能を簡単に使えるウィジェットやアプリからの通知はAndroidの方がよかったです。
Androidのウィジェットはホーム画面のどこにでも置くことができ、アプリのアイコンと同居させることが可能でした。iOSのウィジェットはウィジェット画面にしか置くことができず、いちいちそこを見に行かないといけません。
また、通知に関してもiPhone XRはいまいちです。Mate9の時は通知が来るとそのアプリや通知の種類を示すアイコンが通知バーのところに表示されました。しかしながら、iPhone XRはノッチがある分通知バーが小さく、通知のアイコンが出ません。通知が来ていてもすぐに見ないと来ていたことすら忘れてしまいます。
通知バーの色を変えるとかして未読のものがあることを示してくれるといいのですが。
今のところ致命的な欠点はなく、むしろ快適
久しぶりのiOSということで大丈夫かな?と思うこともありましたが、操作性の違いはあっさり乗り越えられ、むしろ使いやすいと感じています。
また使っていくうちに気づいたことがあれば追記していきたいと思います。
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