最近、プリメインアンプをSonos Ampに買い替えたのですが、今時2.4GHzの802.11b/gにしか対応していない。。。音切れするわけではないですが、Amazon Musicの曲の再生開始がちょっと遅いことがあったり、今使っているルーターも5年前の製品でセキュリティ的に不安があるのもあり、買い替えを検討しています。そこになかなかコストパフォーマンスの高そうな製品が。
Huawei WS5200の実際に購入したレビューを含めた記事は以下のタグを参照ください:
定価3,180円のルーター
このHuawei WS5200、定価がなんと3,180円です。
販売されるのがAmazon.co.jp、ファーウェイ楽天市場店、ファーウェイPayPayモール店のみのようなのでおそらくこの定価での販売になるのでしょうがそれでもルーターとしては安い部類に入ります。
また、この3,180円という値付けは新たに進出する日本向けのバーゲン価格になっているように思えます。
たとえば、こちらのイタリアのアマゾンでは44ユーロほど(約5,000円超)で売られていますし、他のサイトを見ても3,180円というような安さで売っているところはないようです。
同じ価格帯のルーターと比べても充実した性能、機能
安かろう悪かろうではしょうがないですが、WS5200は同価格帯の他社製品と比べても優れた性能と機能を持っているように見えます。
そこで、他社の同価格帯の製品で、同じ866Mbps + 300 Mbpsで有線LANがすべてギガビット対応のものを並べてみました。価格は現時点での価格.comの最安またはAmazon価格です。CPUの情報はこちらのHPから引っ張ってきてます。
Huawei WS5200 | Buffalo WSR-1166DHP3 | NEC PA-WG1200CR | Elecom WRC-1167GHBK2 | TP-LINK Archer C6 | |
価格 | 3,180円 | 4,163円 | 3,580円 | 3,900円 | 4,000円 |
SoC | Huawei Gigahome (800MHz x 2) | RealTek RTL8197F(1GHz x 1) | Qualcomm Atheros QCA9563(750MHz x 1) | MediaTek MT7621A(880MHz x 2) | Qualcomm Atheros QCA9563(750MHz x 1) |
有線LANポート数(WAN + LAN) | 1 + 3 | 1 + 4 | 1 + 1 | 1 + 4 | 1 + 4 |
外部アンテナ | 〇 | × | × | × | 〇 |
MU-MIMO | 〇 | × | × | × | 〇 |
バンドステアリング | 〇 | × | × | × | × |
ビームフォーミング | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
こう見るとHuawei WS5200は低価格でありながら主要な機能にすべて対応していることがわかります。
WS5200のバンドステアリング対応の情報はこちらのHPを見ました。バンドステアリングはWiFiで使うチャネル番号を動的に変更するためのもので、特に集合住宅などでWiFiがたくさん飛んでいる場所で役に立ちます。
独自機能の「LDPCアルゴリズム」とは?
プレスリリースを見ていて気になるのは、
LDPCアルゴリズムが壁越しでも高速なWi-Fi接続を保ちます。
HuaweiのHPより
という文言です。
LDPCとは低密度パリティ検査符号の略で、英語ではlow-density parity-check codeです。
Wikipediaによれば、
誤り訂正符号の1つで、ノイズのある通信チャンネルを通してメッセージを通信する手法のひとつである。
LDPCは、情報伝送レートの理論上の上限値であるシャノン限界に極めて近いレートを達成した最初の符号であった。 1963年に開発されたときは実装が実用的ではなかったので、LDPC符号は忘れ去られてしまった。 その後50年あまりにわたる符号理論の歴史のなかで様々な誤り訂正符号が提案されてきたが、 LDPCは今日においても最も効率的な符号であり続けている。
・・・
2003年には、6つのターボ符号を破り、デジタルテレビの衛星通信の標準となった。
Wikipediaより
とのことで、つまり電波が弱くてエラーが乗ってしまうような場合でもそれを訂正して通信ができるようにする技術のようです。
LDPCでエラー訂正がしっかりできれば電波が弱くても正しく通信できるので、結果的に電波が飛ぶ範囲が広がり、通信速度も上がるのでしょう。
実はLDPCを使ったエラー訂正自体は無線LANの規格の中に入っているのですが、LDPCを使うことはOptionalとなっており、普通はBCCと呼ばれるより簡単な方法が使われるのだそうです。LDPCはBCCに比べて計算量が膨大になり、それを処理するチップのコストが上がるのだそうです。
わざわざLDPCを使っていることをアピールするということは他社製品では使われていないということなのでしょうね。
ちなみに、Buffaloだと10,000円くらいするWSR-A2533DHP2にはオプションでLDPCが選べるようになっているようです。また、型番がWZRで始まる製品にもこのオプションがあるようです(すべてかどうかは調べ切れていません)。
ただし、上述の通り計算量が膨大なので発熱あるいは転送性能に影響が出るのかもしれません。
見た目がシンプルで好ましい
WS5200は数ある無線LANルーターの中でもかなりシンプルな見た目をしています。
私が思うに、無線LANルーターは普段触ったり物理的に動いたり音がするものするものではないので、目立つよりも風景に溶け込んだ方がいいと思います。
にもかかわらず、他社のルーターはLEDがたくさん光ったり、ごてごてした見た目だったり、「どうだ!すごいだろ!」という感を出している気がします。
無線LANというものが特別だった時代ならいざ知らず、今の世の中ならこれくらいのシンプルな見た目で良いと思うのですけどね。
「Huawei」という点は気にしなくてもいいのか?
Huaweiといえば最近「情報漏洩」の問題が取りざたされていました。この点は気にしなくてもいいのでしょうか?
これは個人の判断によりますが、私としてはそれほど気にしなくてもいいのかなと感じています。国や大企業といった情報の価値が高い団体ならともかく、一個人の情報にはそれほど価値はありません。個人の情報が集まると価値になりますが、その段階では個人としての細かい情報は失われているはずです。
価格.comのスマホランキングでもHuaweiのスマホは上位にあり、やはりそれほど人々は気にしていないようです。
本当に情報漏洩を気にするなら、ルーターよりもGoogle検索とか、Androidスマホとか、iPhone/iPadとか、Amazon/楽天/Yahooとかを使うことを気にした方がいいかと思います。これらの方がより直接的に個人情報に触れていますからね。。。
また、Huaweiは長年通信機器を扱っており、世界各地で使われています。だからこそアメリカが情報漏洩を懸念したわけですが、その分通信に関してノウハウを積んでいます。無線LANルーターというとつながらない、切れる、といったことが心配されますが、むしろHuaweiはそこの信頼性は高いのではないかと思います。
発売は12月4日
WS5200の発売日は12月4日です。ちょうどアマゾンのサイバーマンデーセールが12月6日からでありいいタイミングです。
今の勢いだと買ってしまいそうなので、買ったらレビューしたいと思います。
(追記): 3つのルーターで悩んでます。。。
https://gadgetsmartphone.net/%e7%84%a1%e7%b7%9alan%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%81%ae%e8%b2%b7%e3%81%84%e6%9b%bf%e3%81%88%e3%81%ab%e6%82%a9%e3%82%80-huawei-ws5200%e3%81%8basus-rt-ac59u%e3%81%8bnec-wg1200hp3%e3%81%8b/
(追記): 購入したのでレビューを開始しました。
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