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ONKYOから超高音質スマホが登場 バランス接続のイヤフォンジャックも備える

音楽を聴く Android
ヘッドホンで音楽を聴く

オーディオヴィジュアルメーカーであるオンキョーからAndroidのスマホが発売されます。

このスマホ、今までのスマホとはまったく違うレベルでとことん音にこだわって設計されています。

そのサイズもあいまって、スマホなのかデジタルオーディオプレーヤー(DAP)なのかわからないほどです。

富士通との協力で開発されたスマホ

この音にこだわったスマホは富士通コネクテッドテクノロジーの協力で開発されているそうです。

スマホをまともに通信させるためには通信系のいろいろなノウハウが必要でしょうから、オンキョー単体では難しかったのでしょうね。

ユーザーにとっては実績のある富士通が開発にかかわっているということで、スマホとして安心して使えるかもしれません。

追記:名前と発売日が発表されました。スマホ名は「GRANBEAT(グランビート) DP-CMX1(B)」、2017年2月下旬から発売だそうです。

オンキョーのDAP開発の技術を投入

気になるオーディオ部分は、これまでのDAP開発の技術を投入して高音質に仕上げているとのことです。

DACを2基搭載したり、アンプ部もバランス駆動のヘッドフォン/イヤフォンが接続できる仕様になっています。

DACには同社のDAPであるDP-X1Aと同じES9018K2Mを搭載し、アンプにもDP-X1Aと同じSABRE 9601Kを搭載しているそうです。

面白いことにヘッドフォン端子を2つ備えており、1つが普通のヘッドフォンが接続できる3.5mm仕様(リモコンにも対応)、もう1つが2.5mmの4極のバランス接続のものです。これまで2つもヘッドフォン端子を備えるスマホはなかったのではないでしょうか?

さらに、オンキョーらしく、新しいハイレゾフォーマットであるMQAにも対応しています。このMQAはTIDALが同社のハイレゾストリーミングサービスに採用するなど、今後のスタンダードになる可能性を秘めたフォーマットです。

TIDALがハイレゾでの音楽ストリーミングサービス "TIDAL Masters" を開始
定額での音楽ストリーミングサービスはかなり市民権を得ており、様々なサービスが提供されています。それらはすべてCDの音質よりも低音質なものです。TIDALが開始した "TIDAL Masters" ではCDの音質を超えるハイレゾでの音楽ストリ...

MQAをサポートしたスマホはこのスマホが初めてとか。

従来からあるハイレゾ用のフォーマットとしては、PCMで384kHz/24bit、DSDで11.2MHzの再生がサポートされています。

大容量ストレージを備え基本機能をしっかり搭載したスマホ

一方、スマホとしてもしっかりと基本機能をおさえてきているようです。

まだ詳細なスペックは明らかになっていませんが、

追記:スペックが発表になりました

  • CPU: Qualcomm Snapdragon 650(2 + 4コア@1.8GHz)
  • RAM/ROM: 3GB/128GB
  • 5インチディスプレイ@1920 x 1080 ピクセル(FullHD)
  • 256GBまで対応のmicroSDカードスロット
  • 1,600万画素/800万画素カメラ
  • Wi-Fi/Blueooth対応
  • Google Play対応
  • Android 6.0
  • デュアルSIM
  • バッテリー: 3,000 mAh(音楽再生時間 25時間)
  • 72.1 x 142.3 x 11.95 mm
  • 234g

といったスペックが公開されています。

デュアルSIMにも対応するなど、最近のスマホのトレンドはしっかりおさえている印象です。

また、内蔵ストレージが128GBもあったり、microSDカードと合わせて384GBまで拡張できるなど、ファイル容量の大きいハイレゾ音源を多く格納できるようになっています。

ディスプレイがFull HDなのは、YouTube等で動画再生とともに音楽を楽しむユーザーのためでしょうか?

一方で、やはりオーディオアンプ部の影響が大きいのか、最近のスマホにしては大きくて重いです。

最近のスマホにしては小さめの5インチディスプレイであるのにこのサイズと重さはかなりずっしり感を感じるかもしれません。

ちなみに、オンキョーが販売しているDAPのDP-X1Aは4.7インチディスプレイでサイズが 75.9 x 128.9 x 12.7 mm、重さが205gとなっています。

ポタアンやDAPを持ち歩く人には朗報?バッテリーの持ちが気になるかも

このスマホ、スマホとしての機能をしっかり搭載しながら高音質を実現していますので、普段からポータブルアンプやDAPを持ち歩いている人には機器を統合するという意味で良いスマホかもしれません。

一方、スマホとしては大きくて重いので、ちょっとした情報の確認がおっくうになってしまう可能性もあります。

オーディオプレーヤーとしても、スマホ部のノイズの影響をどうしても受けたり、単体のDAPに比べるとアンプ部のコストダウンがある可能性もあり、音質がどの程度のものになるかは未知数です。

また、バッテリー容量がスマホとオーディオプレーヤーで共通となりますので、その点も気になるかもしれません。ハイレゾ音源の再生には普通の音楽再生よりも電力を必要とするでしょうし、こだわったアンプ部も普通のスマホのものよりも大きな消費電力となるのではないでしょうか。

発売時期や価格、どのキャリアから発売されるのか等はまだ発表されていません。音質の評価も含め、まだまだこれから出てくる情報を待つ必要がありそうです。

追記: 価格は楽天モバイルの一括払いで91,584円(税込)だそうです。スマホとDAPを買った方が安いような気もしなくもないですが。。。

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