Raspberry pi用のOSであるRaspbianの最新バージョンである Stretch がリリースされました。
早速インストールしてみたいと思います。
“Stretch”とは?
Stretchとは、RaspbianのもとになっているDebianのバージョン名です。
Debianのバージョン名はディズニーの映画であるトイ・ストーリーの登場人物です。
で、Stretchはこのタコです。特にキャラクターとそのバージョンの関連があるわけで、タコがテーマというわけではなさそうです。
Raspbianのホームページから普通にダウンローできる、新規インストールが推奨
ダウンロード方法はいたって簡単で、こちらの公式HPからイメージをダウンロードするだけです。
すでにRaspbian Jessie等の過去バージョンを使っている人はリポジトリを書き換えてアップグレードも可能です。しかしながら、ソフトウェアのメジャーバージョンが上がっていることもあるので、すべてがそのまま動く保証はありません。このため、公式には新規インストールが推奨されています。
Jessieがすぐに切り捨てられることもないので、Jessieで困っていない人はバージョンをそのままにするのも手です。私のように新しいバージョンが出た!試したい!という人は自己責任でやりましょう。
全体的には大きな変更は無し、オーディオ向けにはPulseAudioがなくなったのが大きい
このStretchはJessieに比べて大きな変更があるわけではないそうです。
しかしながら、私はRaspberry piをオーディオ用に使っているため、その意味ではPulseAudioが削除されたのが大きな変化といえそうです。
JessieではBluetoothオーディオを扱うためにPulseAudioが標準でインストールされていました。StretchではPulseAudioではなく、bluez-alsaパッケージを使ってBluetoothオーディオを実現するようになりました。このため、PulseAudioが不要になったそうです。
私がRaspberry piでオーディオ環境を構築した際に苦しめられたものの1つがPulseAudioでした:
このため、個人的には賛成ですが、ほかに苦しめられることにならなければいいのですが。。。
インストールはあっさり成功、が、ロケール設定で躓く
インストールはさくっと進み、簡単にGUIが出ました。
そこでいつも通りロケールの設定をしたのですが、、、躓きました。日本語の設定にして再起動したところ、文字が文字化けしたうえに、GUIの上のメニューが出なくなってしまいました。
一度ロケールを英語に戻し、こちらのサイトを参考にパッケージをインストールすると無事に日本語が表示されました。Jessieの時はこんなことなかったような気もしますが。。。
alsaのi2sで音が出ない
その後、まずはTerra Berry 2 DACのセットアップをしました。以前もやった通り、これらです:
しかしながら、PulseAudioがなくなってAlsaのみになったせいか、音がHDMIからしか出ません。
色々方法はあるみたいですが、
sudo vi /etc/modprobe.d/raspi-blacklist.conf
に以下を追加して無理やりHDMIをオフにしました。
blacklist snd_bcm2835
これで強制的にi2sがデフォルトになってくれて音が出ました。
Bluetoothはペアリングできるも音が出ない
Stretchで変わったというBluetoothを試してみました。
GUIの右上にあるBluetoothマークを押すと、”Make Discoverable”というのが選べます。これを選ぶとスマホ等から見つかるようになるのでペアリング。GUI上にペアリングするかどうかの選択が出るのでそれを終えれば無事にペアリングできます。
スマホとペアリングしてみたのですが、普通にペアリングできました。が、肝心の音が出ません。メディアの音声が送られるようにはなっているのでRaspberry piまでは到達していそうですが、それがi2sから出力されません。
もう少し設定を見直してみたいと思います。
とりあえずJessie相当の環境構築には成功
何はともあれ、あっさりJessieでやっていた環境の構築には成功しました。
Chromiumのバージョンが上がったせいか、Amazon Prime Music再生時の負荷が低いような?
少しずつ探求していきたいと思います。
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