発売されてから2年近くたつパイオニアのSX-S30ですが新たなアップデートがやってきました。古い製品を長くアップデートしてくれるのは本当にありがたいです。
今回の目玉はAmazon Musicへの対応です。って、前から使えなかったけ?
Amazon Musicほか追加機能が来た 2119-9020-3070-0010
パイオニアのHPによると、今回のアップデートでは以下の更新があるそうです:
2018年 10月24日 2119-9020-3070-0010
・ Amazon Musicに対応
※Amazon Musicを再生するにはAmazon PrimeやAmazon Music Unlimitedへの加入が
必要です。
※機器をAmazon Musicに登録するためにアプリ(Pioneer Remote)が必要です。
◆詳細は下記をご覧ください。
http://jp.pioneer-audiovisual.com/manual/sup/upd/amazon_pio.pdf
・ Dolby Vision 信号パススルー機能に対応
・ HLG(Hybrid Log-Gamma)方式のHDR信号パススルーに対応
・ 動作安定性向上
・ セキュリティ改善
※お持ちの機器のファームウェアバージョンによっては最新バージョンにするために
アップデートを2回行う必要があります。
一番の目玉はAmazon Musicでしょうか。
これについては後述するとして、他にも動作安定性向上(==バグ修正)やセキュリティ改善があるなど、2年前の製品とは思えない充実ぶりです。
私は映像の方は興味がないのですが、Dolby VisionやHLGのパススルーというのは重要なんですかね?
同時にPioneerブランドのVSX-S520、ONKYOブランドの TX-L50 (BASE-V60/BASE-SW88V) / TX-L50WL (BASE-SW88WL)がAmazon Music対応アップデートとなったようです。
4種類の再生成方法ができるAmazon Music
主題のAmazon Musicについてです。ここでのAmazon MusicとはPrime MusicとMusic Unlimitedの両方を含んでいます。
今回、SX-S30の本体がAmazon Musicに対応したことでなんと4種類もの再生方法が選択できるようになりました。
SX-S30本体での再生
これが今回のアップデートでできるようになったものです。
SX-S30のPioneer Remote AppにAmazon Musicが追加され、SX-S30がAmazonのサーバーと通信して音楽の再生ができます。
もちろん、Amazon Musicに登録したマイミュージックやプレイリストも選べたり、検索もできます。
この方式のメリットはSX-S30自身がAmazonサーバーと通信するのでスマホやタブレットの電池を消費しないという点です。
一方、Pioneer Remote AppのメニューはAmazon Musicアプリに比べると使いづらいのでそこはいまいちです。
Amazon MusicアプリからChromecastで再生
Amazon MusicアプリにはChromecastデバイス上で音楽再生する機能があります。
SX-S30もChromecast built-inに対応しているのでしっかりこの機能が使えます。
実はこの機能は以前は使い物になりませんでした。音楽が途切れたり、そもそも最初の接続に異常に時間がかかったり。。。それがAmazonがスマートスピーカー上で音楽再生するAlexaキャストに対応したあたりからアプリが改善されたのか、最近はかなり快適に使えるようになっています。
ただし、相変わらずしばらく使っていると途切れが発生したり接続が遅くなったりするので、時々SX-S30側を再起動する必要がありました。今回のアップデートでこの辺りが改善されているかも気になります。
この方式のメリットはAmazon Musicアプリの使いやすいメニュー画面が使える点です。
一方、どうやらスマホ側で音楽を一度ダウンロードしてそれをSX-S30にストリーミングしているのか、スマホ側の電池を食います。また、スマホのAmazon Musicアプリを閉じると再生が止まります。
Amazon MusicアプリからBluetoothで再生する
SX-S30はAACコーデックにも対応しているのでそれなりの音質で聞けます。
また、安定性はChromecastより高いです。
ただし、スマホの音がすべてSX-S30で再生されてしまったり、スマホの電池を食ってしまったりというデメリットはあります。
DTS Play-fiアプリで再生する
SX-S30はDTS Play-fiに対応しているのですが、このDTS Play-fiアプリ上でもAmazon Musicが再生できます。
私もChromecast が不安定な時はこれを使っていました:
しかしながら、SX-S30自体がAmazon Musicに対応した今ではもはやいらないかもしれません。
SX-S30本体 + Amazon Musicアプリで検索マイミュージック登録が良いかな?
このようにいろいろな再生方法が選べるSX-S30ですが、私としては、
- SX-S30本体(Pioneer Remote App)で再生
- アルバムや曲を探すときはAmazon Musicアプリで探してマイミュージック登録
というのが良いかと思っています。
やはりスマホやタブレットの電池を考えると本体再生が一番ですが、検索がいまいちです。ここをAmazon Musicアプリでカバーするという算段です。
その他気づいたこと
Sound Retrieverがストリーミング音楽に使えるようになった?
私の記憶では以前はAmazon Music等のストリーミング音楽再生時はSound Retriever機能が使えなかった気がします。
それが、Amazon Music再生時にSound Retrieverが使えるようになっていました。
これが今回からなのか、前のアップデートからストリーミング音楽に使えていたかはわかりませんが、確か前は使えなかったような。。。
ちなみにSound Retrieverは「サウンドレトリバー」と読み、音楽を圧縮時に失われた情報を補完して再生する技術です。
(追記): Amazon Musicが勝手に再生を始める
Amazon Musicを再生していた状態から電源を切り、次にSX-S30の電源を入れてAmazon Musicを選ぶと、最後に再生されていた曲が勝手に再生開始されます。
不具合っぽい挙動ではありますが。。。システムアップデートでの改善を期待します。
(追記): 気になるのでサポートセンターに連絡してみました。結果が分かり次第報告します。
(追記): 確認したところ、これはそういう仕様なんだそうです。Amazon MusicだけでなくRadikoもそうなんだとか。いや、Radikoは良いけどAmazon Musicはだめでしょ。。。
(追記): HDMI CECの挙動は安定
HDMI CECでテレビと連携させた場合の挙動が以前はおかしかったですが、だいぶ安定したように思います。
しかしながら、
- テレビの電源を入れると強制的にSX-S30が接続されているHDMIに表示が切り替わる
- テレビ音声を選択していなくても、テレビの電源を切るとSX-S30の電源も切れる
という挙動は変わりません。まあ、この辺りは仕様の範疇かもですが。。。
(追記): 時々Amazon Musicの再生がエラーで止まったり、SX-S30が再起動する
Amazon Musicを再生していると、”Playback Error Cannot Play”と表示されて再生が止まったり、SX-S30が再起動することがあります。
これもサポートセンターに連絡してみました。
(追記): こちらはサポートセンターには今のところ挙がってきていない挙動だとか。私の方では一時期よく出ていたのですが最近安定しています。何かAmazon Music側で変わったのですかね?
(追記): またエラーが頻発するようになったので修理に出しました:
その他
何か気づいたら書きます。
Prime MusicやMusic Unlimited使用者はぜひ適用すべきアップデート
とりあえず今のところ目立った不具合もなく、Amazon Musicも快適に使えています。
4種類も再生方法ができて悩ましいといえば悩ましいですが、私としてはスマホの電池を食わないので今回の本体再生は気に入っています。
今後ともアップデート継続していってくれるとありがたいと思いますが。。。さすがにそろそろ。。。
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