日本で唯一といっていいほどグローバルで戦っているスマホであるXperiaシリーズですが、苦境に立たされているとか。
2016年第4四半期の売り上げ台数は2015年と比べて35%も減少したそうです。
2016年第4四半期の出荷台数は510万台
Android Centralによると、SonyのXperiaシリーズの2016年第4四半期の出荷台数は510万台だったそうです。
この台数は、2015年の760万台に比べて35%も減少しています。
原因としてはXperiaが比較的人気のあるヨーロッパでの売り上げ減が響いたとか。
年ベースでも大幅な減少
さらに、第4四半期だけでなく、年で比べても大きな減少となっています。
年 | Xperiaの出荷台数 |
2014 | 4,000万台 |
2015 | 2,940万台 |
2016 | 1,510万台 |
2016年は2015年と比べてほぼ半減してしまっています。
2014年までは上り調子に出荷台数を伸ばしてきたXperiaですが、2015,2016と大幅に出荷台数を落とし、2010年とほぼ同じ水準となってしまいました。
不採算地域のコスト削減で利益を確保
これだけ出荷台数を落とすと収益にも影響が出そうですが、不採算地域のコスト削減によってカバーしたそうです。
具体的には、ラテンアメリカ地域と中東地域のコストを削減したとか。
また、想定よりも円安に振れたこともいい影響を与えているようです。
2017年のXperiaで巻き返せるか?
利益は確保できるとしても、これだけ出荷台数が減少するとビジネス的にはかなり苦しそうです。
他社と比べると、サムソンが3億1,140万台、アップルが2億1,540万台、Huaweiが1億3,930万台も出荷しています。
つまり、Xperiaの出荷台数はサムソンの20分の1ほどしかありません。
4K液晶を搭載するなどスペック的には他社を上回っているところもあるXperiaですが、ここからの大きな巻き返しは苦しそうです。
2月に開催されるMWC2017でソニーは5モデルのXperiaを発表するとうわさされています。
従来のXperiaからの延長ではなく、これまでにない価値の創出をしてほしいものです。
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