iPhoneをはじめ様々なスマートフォンが対応しているQi規格対応の無線充電ですが、便利なようでいて1つ問題があります。「置くだけ」充電と言いながら置く場所によって充電されていたりされていなかったり。。。そんなストレスから解放してくれる充電パッドが発売されます。
充電パッドのコイルとスマートフォンのコイルの位置をあわせないと充電されない無線充電
そもそもなぜQi規格の無線充電で充電されていないことがあるかというと、コイルの位置合わせに問題があります。
無線充電では充電パッドとスマートフォンにそれぞれコイルを持っています。そして、そのコイルに流れる電流が起こす電磁誘導によってパッドからスマートフォンに電源が供給されます。
逆に言うと、充電パッドのコイルの位置とスマートフォンのコイルの位置があっていないと充電されません。
このため、こういった立てかけるタイプの無線充電器だと、対応しているスマホでないとコイルの位置が合わないので充電ができません:
また、こういった置くパッドタイプの無線充電器だと、置く位置をスマホごとにあわせないと充電ができません:
無線充電というと簡単なように思えて、実はこういったところでストレスが発生することもしばしばです。
力技で解決するZENSのLiberty
この問題に対してZENSのLibertyシリーズは力技で解決しています。
なんと、16個ものコイルを無線充電パッドに敷き詰めています:
16個ものコイルを実装したのは世界初だそうです。
これだけ敷き詰めればどれかのコイルがスマホのコイルの位置と合うだろう!という筋肉マッチョ的な発想です。
ガジェットマニア心をくすぐるガラストップのGlass EditionとおしゃれなFabric Editionを用意
Liberyシリーズには2つの見た目の異なるバージョンが用意されています。
1つ目はガジェットマニア心をくすぐる16個のコイルが丸見えのGlass Editionです:
もう1つは布を使っておしゃれな見た目のFabric Editionです:
価格はGlass Editionが179.99ユーロ(約22,000円)、Fabric Editionが139.99ユーロ(約17,000円)となっています。ガジェット好きならコイルが見えているGlass Editionで悦に浸りたいところです。
多数のコイルを活かして2つの機器を同時充電
これだけの数のコイルを1つのスマホにだけ使うのはもったいないということで、2つの機器を同時に充電することも可能です。
合計で30Wまでの充電が可能であり、iPhoneやサムソンの急速充電にも対応しています。
パッドの大きさは 22.5 x 13.5 x 1.9 cmあり、2台の機器を載せるのに十分な大きさです。
オプションでApple Watchの充電も
また、LibertyシリーズにはUSBポートが設けられています。ここにオプションのApple Watch USB-stickをさすことでApple Watchの充電も可能です。
もちろん、USBケーブル経由で有線での機器充電にも対応しています。
2020年1月に出荷開始、日本での発売は未定
このZENSのLibertyシリーズはドイツでは2020年1月に出荷開始予定で、現在予約を受け付けています。
日本での発売は未定ですが、iPhoneをはじめとするQiでの無線充電対応ハイエンドスマホが普及している日本でも需要はありそうです。
ただし、価格がちょっと高めなのが手を出しづらいところです。これくらいの使いやすい無線充電パッドが普及すれば無線充電自体ももっと普及しそうな気がします。
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