Raspberry piでオーディオを楽しんでいるユーザーのほとんどがRaspberry pi上にDACをのせ、アンプは外付けにしているかと思います。DACBerry AMP2はアンプも載せているのでこれだけで完結できる製品です。
Raspberry piの上にそのまま載せられるアンプ
DACBerry AMP2はよくあるRaspberry piの上に端子を通して載せられるタイプのボードです。
4ch x 60Wのデジタルアンプ搭載
アンプの能力としては4ch x 60Wとなっています。
4chとなっているのはこのボードの上に2個のアンプを搭載しているためで、バイアンプ駆動やデュアルモノ駆動ができます。
デュアルモノ時には100Wの出力が出るそうです。
DAC, アンプ, DSPを1チップに搭載したTIの TAS5756M を使用
このDACBerry AMP2に使用されているのはTAS5756Mというチップです。
このチップ、面白いことに1チップにDAC, アンプ, DSPが搭載されています。
上がブロック図です。入力がまずMiniDSPで処理された後DACを通され、そしてアンプに入力されます。
DACは192kHz/32-bitまで対応
このTI製のチップは192kHz/32-bitまでの再生に対応しているそうです。
DSDは非対応のようです。
主要なOSに対応
DACBerry AMP2は主要なディストリビューションに対応しているようです。
Compatible with OSMC / RuneAudio / Volumio / Moode / PiCorePlayer / PiMusicBox / OpenELEC and others
DSD非対応でI2Sなので特に特殊なことは必要ないのでしょう。
DSPを利用するためのツールも提供予定
MiniDSPを使うにはツールが必要なのですが、TIは一般ユーザーにツールを公開していません。
このため、開発元のOSA Electronicsは独自の手段でこの手段を提供する予定だそうです。
上のスクリーンショットはKickstarterのページのものです。これがそのツールなのかわかりませんが、そうだとすると使いやすそうです。
Raspberry pi以外にTinker Board等にも対応
DACBerry piが対応するのはRaspberry piだけでなく、I2Sを持っているボードであれば対応可能だそうです。具体的には以下のボードが挙げられています:
- Raspberry Pi A+/B+ – 2B – 3B – 3B+
- Raspberry Pi Zero – Raspberry Pi Zero W
- Asus Tinker Board
- Compatible with other boards (Odroid, Banana Pi, XMOS interfaces..) using I2S protocol
価格は約14,000円
Kickstarterで購入すると現在、約14,000円で購入できるようです。
電源アダプタ付きの場合は17,500円ほどです。
すでにOSA Electronicsでも売っていますが、そちらで買うと約15,000円なのでKickstarterのほうが少し安いです。
できるだけRaspberry piによる音楽環境を小さいくまとめたい人にはうってつけの製品かと思います。
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